畔上 泰治 (AZEGAMI, Taiji)

専門
ドイツ語圏の文化と社会
主な担当科目
本専攻:異文化地域論(1)、異文化地域論(1) 特論
比較文化学類:先端文化学研究、先端文化学演習、ドイツ語圏文学・文化概論
CEGLOC:ドイツ語基礎等
研究分野の紹介
 19世紀後半以降のドイツや広くドイツ語圏の文化と社会を対象に研究しています。とくに、青少年に関わるテーマに焦点を当てています。19世紀後半に近代国家を形成したドイツ社会の中で青少年は如何に既存の価値観と葛藤してきたか、また逆に社会は青少年にどのような価値観を持たせようとしてきたのかという問題を大きな枠組みとして設定し、具体的な文化や社会制度、諸問題を考察しています。
 例えば、児童・少年文学の位置づけをめぐる論争や、インターネット等を通して配信されている「有害」メディアから青少年を保護するための取り組み、ドイツにおける多文化共生に関わる諸問題、戦後ドイツにおける過去への眼差しなどに関心を持っています。
 また、ドイツが植民地経営を通していかにアフリカと関わってきたかを、その歴史や異文化接触の観点から研究しています。

研究業績
1) Die japanischen Kinderliteraturschriftsteller um 1945 und die Auseinandersetzung Hisashi Yamanakas mit der eigenen Kriegskindheit. (in: Kriegs- und Nachkriegskindheiten - Studien zur literarischen Erinnerungskultur für junge Leser -, P. Pang, 2008)
2) 「作り上げられた敵のイメージを剥ぐ‐W. ラムスツス『人間屠殺場』に描かれた反戦思想‐」(in: Southern Review, 2007)
3)『新アクセス独和辞典』、三修社、2003
4) Die Jugendschriften-Warte, P.Lang 1996
   など
受験を希望される方へのメッセージ
 大学院における私の授業では、これまでに、19世紀後半以降のドイツ・西欧の児童・少年文学、ドイツと日本の交流史、ヒトラー時代の文化政策、インターネット時代における青少年保護政策などに関するテーマを、ドイツ語や英語、日本語で書かれた文献の精読や授業参加者の発表・議論という形で扱ってきました。ドイツを中心としたヨーロッパの児童・青少年文化や、文化・教育政策等に関心のある方の参加を歓迎いたします。

E-mail, Homepage
taiji-azegami.gp(@)u.tsukuba.ac.jp



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