対馬 美千子 (TSUSHIMA, Michiko)
- 専門
- 言語思想、表象文化論、文学への思想的アプローチ
- 主な担当科目
- 本専攻: 文化対照論
比較文化学類: 先端文化学研究IV、先端文化学演習IV、先端文化学演習XIV
CEGLOC:English Intercultural Communication I, II
- 研究分野の紹介
- 文学と思想のあいだの領域で、サミュエル・ベケットとハンナ・アーレントの研究を中心に研究を行っています。現在は、主にベケットとトラウマについての国際共同研究、アーレントにおける思考、構想力、言語、教育の問題についての研究を進めています。ベケットとトラウマについての研究は、過去に行ったベケットと痛みについての共同研究の延長線上にあるものです。
- 研究業績
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1) The Space of Vacillation: The Experience of Language in Beckett, Blanchot, and Heidegger(単著), Peter Lang, 2003.
2) 『サミュエル・ベケットのヴィジョンと運動』(共著)、未知谷、2005年。
3) Samuel Beckett and Pain(共編著), Rodopi , 2012.
4) 『ベケットを見る八つの方法——批評のボーダレス』(共著)、水声社、2013年。
5) 『ハンナ・アーレント——世界との和解のこころみ』(単著)、法政大学出版局、2016年。
- 受験を希望される方へのメッセージ
- 授業では、主に思想・文学の文献を講読することにより文化の様々な側面についての探求を行っています。2016年度の授業ではアーレントが言語、思考、構想力、文学についてどのように考えていたかを理解し、アーレントの議論と現代社会の抱える様々な問題の関連について考察しています。これまでの授業では、現代文化におけるトラウマ、証言、語りえぬもの、記憶、文学的言語、皮膚などの問題について考えました。また、(毎年ではありませんが、)ベケットの小説、演劇作品の分析をとりいれてきました。
- 授業や論文指導を通して、自分の専門領域に閉じこもるのではなく、他の領域にも関心をもち広い視野をもつことの大切さ、テキストの丁寧な読解などの地道な努力の大切さを、学生の皆さんに伝えていきたいと思っています。
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