吉野 修(YOSHINO, Osamu)

専門
表象芸術論、フランス現代文学・思想
主な担当科目
本専攻: イメージ生成論、イメージ生成論特論
比較文化学類: 表象芸術論演習、文化創造論研究
CEGLOC:フランス語基礎
研究分野の紹介
 サミュエル・ベケットのような現代作家の作品や、エマニュエル・レヴィナスのような現代思想における言説、そして写真や現代芸術や作品等を参照しつつ、イメージについて研究しています。

 写真に偶然写し込まれている何かの部分的な影に強い印象を覚えたり、録音された楽曲にかすかに聞き取れる楽器のノイズに特別な生々しさ感じたりする事があると思いますが、そのような体験を上手く説明するのは難しいものです。しかし、言語化できないということは、いささかも体験の重要性を否定しません。このように、断片的で、つかの間にしか持続せず、言語化や全体化されることに抵抗する部分的要素を、イメージと捉えて研究しています。
研究業績
1)『ベケットとレヴィナス、知覚なき空間』、『論叢 現代語・現代文化』第10号、2012年
2)「メディウムと幻視の共同体」、川那部保明編『ノイズとダイアローグの現場 ―市民社会と共同体―』、筑波大学出版会、2008年
3) 『「事の次第」と文身』、筑波大学「論叢現代文化・公共政策」第5号、2007年
4) 『イマージュにおける内的緊張と「純粋ないかにして」-ベケットとレヴィナス』、筑波大学外国語センター「外国語教育論集」第29号、2007年
5) 『イマージュと「語ること」の次元へ』、筑波大学「論叢現代文化・公共政策」第4号、2006年
受験を希望される方へのメッセージ
 授業に参加する学生諸君が、自分の研究対象に関係する要素を発見し、研究に役立つことができるような授業を目標にしています。
 イメージの研究ということですが、必ずしも映像と直結するテーマを選ぶとは限りません。例えば、ベケットやレヴィナスの他に、「白川漢字学」や自閉症の知覚野の特長を研究対象として取りあげたことがあります。今後も様々なテーマを選んでいきたいと思いますが、参加者が積極的に自分の研究対象との関連性を見いだすことができるよう、対話を重視しながら授業を進めたいと考えています。
E-mail, Homepage
yoshino.osamu.ft(@)u.tsukuba.ac.jp



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