磐崎 弘貞 (IWASAKI, Hirosada)

専門
英語教育学、英語辞書学、コーパス研究
主な担当科目
本専攻: 異文化言語演習
教育研究科:英文法指導論、英語教育学実践演習(指定年度)
人文学類: 応用言語学講義、応用言語学概論(分担)
CEGLOC:総合英語
研究分野の紹介
 英語教育学分野における発信活動促進や辞書活用、語彙研究を行っています。まず、英語辞書については、特に英英辞典を活用した事物の説明やパラフレーズの研究をしています。英語が世界共通語となっている現在、ネィティブ英語至上主義を捨て、いかに分かりやすい表現を用いるか、そしてそれはどのように習得できるかを研究しています。これには不透明な表現(=狭義の「イディオム」)や難解語をパラフレーズする能力も研究対象となります。 また、それをサポートするツールとして、英語の大規模データであるコーパスを利用したり、英語学習者の語彙エラーを分析してその原因を探り、それを学習者にフィードバックして英語力を高めるといった研究も行なっています。
(英国でも情報収集)

研究業績
1)『英語辞書をフル活用する7つの鉄則』大修館書店、2011.
2)『新学習指導要領にもとづく英語科教育法(第2版)』(共著)大修館書店、2010.
3)『英語語彙指導の実践アイディア集:活動例からテスト作成まで』(共著)大修館書店、2010.
4)『英語辞書力を鍛える』DHC、2002.
5)『続・英英辞典活用マニュアル』大修館書店、1995.
受験を希望される方へのメッセージ
 一般的な英語学習者は、教師や英語がとても得意な人から見ると、「どうしてこんなところで?」と思うような場面でつまづいています。たとえば、以下のような場面です。
(1) We should stop the arms race. → (迷訳)「腕相撲はやめなくちゃ!」(適訳「軍拡競争はやめなくてはいけない」)
(2) I’m dead sure he’s lying. →(迷訳)「私は死んで彼は横たわっている」(適訳「彼は間違いなくうそをついている」)
(3) I can’t stand the noise any more. →(迷訳)「私は騒音でもう立っていられなかった」(適訳「その騒音にはもう耐えられない」)
 重要なのは、こうしたエラーがなぜ起きるのか、正しく解釈できる人とそうでない人を分けているものは何か、そして、それを踏まえて、どのように指導すれば改善されるのかという一連の流れとなります。
 このように、日本の英語学習者が、英語語彙力を伸ばしたり、英語発信力を伸ばしたりすることに関心がある人はぜひ本専攻で研究してみてください。
E-mail, Homepage
iwasaki.hirosada.gm(@)u.tsukuba.ac.jp
http://www.u.tsukuba.ac.jp/~iwasaki.hirosada.gm/



Copyright© 2013 筑波大学大学院 人文社会科学研究科 現代語・現代文化専攻. All Rights reserved.