山田 博志(YAMADA, Hiroshi)

専門
フランス語学,言語学
主な担当科目
本専攻: 異文化言語運用論(3),異文化言語運用論(3)特論
人文学類: 仏語文法講読,仏語意味論,仏作文会話演習(隔年開講)
CEGLOC:フランス語基礎A,応用フランス語作文
研究分野の紹介
 フランス語の文法全般に興味がありますが,特に興味があるのは再帰構文(代名動詞構文)と場所表現の二つです.でも,もっと一般的に言えば,言語の持つ曖昧さ―別に悪い意味ではありません―に関心があります.再帰代名詞を付けると再帰(自分自身を...する)から受動(...される)までいろいろな意味になるのはなぜでしょうか.(以上,再帰構文).「台の上で時計を修理する」で,台の上にいる(ある)のは修理する人でしょうか,それとも時計でしょうか.(以上,場所表現).なぜ曖昧さが存在するのか,実際のコミュニケーションの場ではその曖昧さがどのように解消されるのかをフランス語の文法を中心に研究しています.
研究業績
1) « Remarques sur un type d’emploi de la construction du verbe pronominal passif : De l’interprétation sémantique à l’interprétation pragmatique », Autour des verbes : Constructions et interprétations, 187-200, John Benjamins, 2013.
2) 「代名動詞受動的用法」『フランス語をとらえる―フランス語学の諸問題Ⅳ』三修社,109-124, 2013.
3) « Sur la valeur modale de la construction du verbe pronominal passif », Études de Langue et Littérature Françaises 95, 1-14, 2009.
4) 「道具と場所の中間領域をめぐって―フランス語を中心に」『日本認知言語学会論文集』7, 98-108, 2007.
5) « Remarques sur la construction à attribut facultatif de l’objet direct – la relation sémantique entre le sujet et l’objet direct – », Études de Langue et Littérature Françaises 85・86, 206-220, 2005.
受験を希望される方へのメッセージ
 このような時代だからこそ,時代の風潮に流されず,世の中について,また,自分自身についてぜひ真剣に考えてみて下さい.私たちの専攻がその手助けをすることができれば嬉しいと思います.まだやりたいことが見つからないという人も焦ることはありません.(もし余裕があるなら)人生の回り道は,できるだけする方がよいと思います.それがいずれはあなたの財産になります.
E-mail, Homepage
yamada.hiroshi.ft(@)u.tsukuba.ac.jp



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