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学生生活

研究生活について

現代文化分野

[ 現代文化分野 1年次の先輩から ]

文化交流論分野の院生が扱っている研究テーマの分布  私の所属している現代文化分野には、その幅広さゆえに、様々なテーマで研究を行っている先輩方や同級生が在籍しています。 私自身、大学の卒業論文で取り組んだ「被爆者の証言研究」というテーマで引き続き研究を行っているのですが、 既存の学問の枠に捉われないこの分野の雰囲気と、数多くの視点を得ることのできる授業内容によって、 大学院進学以前には思いつきもしなかったような新たなアプローチ方法を見出すこともできました。
 また、現代文化分野は現代語・現代文化専攻の中の一分野なのですが、関心と結びつく他分野の授業を受けることに関して柔軟なところも、 研究を行う上で大変役に立っていると思います。大学院生活の大半を占める研究活動が「やりやすい」こと。 これが私の、この分野に入ってもっとも強く感じていることです。
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これから入学する方へ一言メッセージ

 大学院は研究したいテーマにとことん取り組めるという、自分次第でいくらでもおもしろくなるところだと思います。 ぜひ、充実した大学院生活を送ってください。

言語情報分野

[ 言語情報分野 3年次の先輩から ]

 本分野では、言語学・英語教育学といった研究分野の従来の枠組みを超え、斬新な視点を持って研究に取り組んでいる学生が多く在籍しています。 留学生も多く、国際色豊かな分野でもあります。授業内容に関してですが、その多くは少人数の演習形式で行われています。
 言語学関係の授業には、個別言語に関するもの以外に、一般言語学的な観点に基づいたものもあり、幅広く、バランスのとれた知識を得ることが できます。
 学生の研究内容に関してですが、言語学関係の研究については、個別言語に関して研究している学生もいますが、例えば、 日本語と中国語の空間移動表現に関する対照研究や、日本語と韓国語の授受表現に関する対照研究といった、 他言語との対照という観点からの研究も多く行われています。

これから入学する方へ一言メッセージ

 我々の分野に関心のある方々のご入学を心からお待ちしております。

 

[ 言語情報分野 4年次の先輩から ]

 現在考え中の皆さん、ぜひ入学を!絶対損はしません!!つくば市最大の研究機関、筑波大学。 でも一分野の学生の数は多くなく、一人当たりの研究スペースは広い!大きな机にたっぷりサイズの本棚… そして授業は少人数。先生には何でもすぐ質問でき、たっぷりアドバイスと指導が受けられ、より濃密な研究時間を過ごせるのです。
 英語教育に携わるなら、「核」を知っていないと!ここでは、「英語を学ぶとはどういうことか」 「どういう観点で英語教材は作られているのか」といった基礎的な理論から、博士課程らしい高度なものまで、 幅広い領域の授業を受けられます。私自身、大学と違う研究をすることは不安でした。が、多様な授業と、その雰囲気、 さらに、ゼミで親身になってくれる先生・先輩や仲間のおかげで、今もまだ研究を続けられています。
 つくばエクスプレスでますます快適になったこの筑波大学で、是非一緒に充実した日々をすごしませんか?お待ちしています。

これから入学する方へ一言メッセージ

 「経験者は語る」です。深い研究もできて仲間も得られる、ぜひこの専攻へ入学して下さい。


学生生活の経済面について

[ 現代文化分野 3年次の先輩から ]

 大学院入学を考えている多くの方にとって、専攻・分野の特色に劣らず気掛かりなのは、研究生活のまさに土台となる、 経済面の「実際のところ」であったりするはずです。研究生活を続けていくだけの資金が無い…、 研究のためにはアルバイトでクタクタの毎日を送らなければならないの?
 心配ありません。まず、多くの院生が利用しているのは「日本学生支援機構」の奨学金です。 貸与ですが非常にありがたい、多くの学生にとっての命綱です。他にも、民間や地方の奨学金が様々あり、 給与のものも多くあります。次に、本学の「授業料免除制度」があります。経済的に学業を続けるのが困難… という学生を対象としたもので、学費の分割払い・半額免除・全額免除などいくつかあります。 前期は通らなかったけど後期は通った、とか、3年目にして初めて通った、というケースも多々あるので、 諦めずに申請し続けましょう。さらには、大学構内にある宿舎に入れば生活費はほとんどかからないと言っても過言ではないし、 中でも、院生用宿舎なら風呂・ミニキッチン・エアコンが完備されていて非常に快適です (残念ながら今年度から値上げされます…でももちろん一般的なアパートよりは安いですよ)。 また、院生はTA(ティーチングアシスタント)を担当することが多く、それで得られる収入もありがたいものです。

これから入学する方へ一言メッセージ

筑波大には、じっくりたっぷり研究できる環境が整っているのです!何も心配は要らない、飛び込んで!

学振特別研究員制度について

[ 言語情報分野 4年次の先輩(学振特別研究員)から ]

 博士後期課程に進むことを決めた人は、日本学術振興会(以後、学振と省略)の特別研究員に応募することができます。 後期課程の3年間分の応募をする場合には、前期課程2年目の5月上旬頃に、そして2年間分の応募をする場合には、 後期課程1年目の5月上旬頃に書類を提出します。この書類には、今後の研究計画を具体的に説明することが必要であるのに加え、 これまでの業績を書く欄もあるため、大学院に入学した当初から業績を挙げていくと、より特別研究員になりやすくなります。
 書類選考の後に面接があり(但し面接免除になる可能性もある)、採択率は20%前後であまり高くないのですが、 特別研究員になると学振から月額20万円の研究奨励金に加え、年間150万円程度の科学研究費補助金も支給されます。 大学院生になると、国内外の学会への参加費や本代などで出費がかさむため、大変ありがたい制度です。更に、 特別研究員になると職歴として認められるため、大学院修了後の就職を探すときにも有利になります。
 書類は全部で10枚ほどあるので書類を書くだけで多くの時間を割かなければなりませんが、利点も大きい 制度ですので是非応募してみてはいかがでしょうか。

これから入学する方へ一言メッセージ

 私たちの専攻は、先生方がいつも親身になって相談に乗ってくださるため、先生と学生の間ではとても いい関係が築けていると思います。ぜひ一度見学に来てみて下さい。

 

[ 現代文化分野 5年次の先輩(学振特別研究員)から ]

 学振とは、日本学術振興会が募集している特別研究員のことです。諸種ありますが、特別研究員に採用されると、 最大3年間月額20万円の給与のほか、年額100万円程度までの科学研究費補助金を申請することも可能となります。
 特別研究員に採用されると、月額20万円が給与として支給されるため、生活費など費用面の心配をすることなく 研究活動に打ち込むことができます。そして日本学生支援機構などの奨学金と異なり、給与であるため返済の必要はありません。 また科学研究費補助金は、学会への参加費や旅費、書籍などの購入に当てることができ、研究活動に係わる負担を軽減することができます。 特別研究員には、本研究科では3年次採用(通常の博士課程後期1年)から応募が可能となります。
 大学院生の研究活動においては、金銭的な側面が重要な問題となります。学部生・学群生のときと比べても、 学会への参加費や旅費、研究書籍の購入といった負担が重くなってきます。私は3年次から特別研究員に採用されましたが、 それまで費用面の負担から見送っていた、遠方で開催される学会にも参加できるようになりました。またアルバイトをする必要もなくなり、 研究活動に専念することができました。
 また金銭面ばかりでなく、特別研究員は職務であり、研究員という身分は研究活動を行う上でも助けとなります。
 このように、学振は大学院生の生活を研究面および金銭面で支援する制度です。大学院に入学されるなら、特別研究員に応募してみてはいかがでしょうか。

これから入学する方へ一言メッセージ

 大学院を目指す皆さんには様々な不安があるかもしれませんが、大学院には大学院生の研究生活をサポートする制度が種々存在します。また大学院での研究生活は、困難もありますが同時に楽しみもあります。 皆さんにはぜひ大学院での研究を目指していただきたいと思います。がんばってください。

大学院時代の研究テーマと現在の仕事について

[ 現代文化分野(文化交流論分野)修了生 新ヶ江章友さん]

 私の研究領域は、医学と人文・社会科学をまたぐ、いわゆる学際領域と呼ばれる分野に位置づけられているかと思います。とりわけ文化人類学(医療人類学)とジェンダー・セクシャリティ研究の知識を中心的に習得することに努め、テーマとしては日本におけるHIV/AIDSと「男性同性愛者」をめぐる研究を行ってきました。アメリカへの留学後、現在は、お茶の水女子大学ジェンダーCOEプログラムの研究員ですが、医学領域の研究者と文化人類学者が、HIV/AIDS対策においてどのように協働研究が可能かを模索する国際シンポジウムを開催する準備をしています。日本で行われているHIV/AIDS研究は、人文・社会科学からの研究があまりありません。そのような意味でも、自分の研究が周りから認めてもらえるのかどうかという不安と孤独感が常にありました。しかし今、少しずつ道が拓けてきているような気もしています。

これから入学する方へ一言メッセージ

 将来研究者として生きていこうとするのには、相当の覚悟が必要です。入学時から明確なプランと戦略をもって臨まなければならないと思います。しかし、研究して生きていく価値があると思うのであれば、この分野で研究できることは将来大きな財産になるはずです。厳しくも温かく支えてくれたのは、この分野の先生方だったと本当にそう思います。

 

[ 言語情報分野(情報伝達・メディア論分野)修了生 清水真紀さん ]

 私の研究テーマは「読解プロセスにおける推論生成」で、それは英語学習者が読解中にどのような推論を働かせながら状況モデルと呼ばれる豊かな心的表象を作り上げていくかについて明らかにすることでした。そのタスクとしては、「先行研究の検討 → 実験デザインの考案 → 実験 → データ分析 → 解釈」を1サイクルとして進めましたが、特に実験デザイン、解釈の段階では未熟だったため太刀打ちできない場面が多々ありました。そのような場合は主指導、副指導の先生方から個人指導をしていただき、一つ一つ解決して進めることができました。おかげさまで最終学年次には博士論文を提出し、学位「博士 (言語学)」を取得することができました。現在は高崎健康福祉大学の専任講師として「英語」を6コマ担当しています。

これから入学する方へ一言メッセージ

 私の大学院生活を語る上で欠かせないのは「リーディング研究会」の存在です。毎週、先生にご指導頂きながら、20名ほどの院生仲間と英文読解に関する議論を真剣に重ね、そうした貴重な経験が今の私の研究の基盤になっています。本専攻には、他にも様々な研究会やゼミ活動があります。どうぞ出会いを大切にして充実した研究生活を送ってください。


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